カニバリとはカニバリゼーション(cannibalization)の略称。
カニバリとは自社商品が自社商品の他の商品を侵食すること、すなわち共食い減少の事を指す。
カニバリの反対語としてはシナジー(相乗効果)がある。
2種類のカニバリゼーション
カニバリゼーションには2種類存在する
意図しないカニバリゼーション
一番イメージしやすい例としては、新製品の導入によって既存の製品が食われてしまう現象が発生することです。
現実社会の問題として往々にして起こりうる問題でもあります。意図しないカニバリゼーションが発生した場合には対応をしなければなりません。
意図しないカニバリゼーションの対応方法は、既存製品の再ポジショニングが適切だと考えられます。例えば新製品に対してターゲットが重複しないようなプロモーションや流通チャネル、或いは価格帯などで差別化を図ることだと言える。
戦略的カニバリゼーション
敢えて、カニバリが発生するようなポジションでの製品を投入することで市場のポジションを堅固なものにする事が考えられます。例えば、現状A社とB社で製品があって分散している商品に対して、A社の〇〇か▲▲かという選択肢を与えることが出来、市場でのポジションを強くすることが出来ます。
自社の商品のラインナップを強化することで、〇〇といえばA社といったポジションをとることが出来る。ブログで例えるのであれば、ビッグワードに対してのロングテールキーワードと言えば理解しやすい。
1つのビッグワード、例えば英会話に対して、色々な切り口での記事を投入することで英会話と言えばこのサイト、或いはこの人といったポジショニングが可能となる。
具体例として、もう一つ紹介するとドミナント戦略と似ているともとらえることが出来ます。
ドミナント戦略とはセブンイレブンが得意としていた出店戦略の事で、店舗の商圏を敢えて被らせて出店することで結果的にシナジー効果を形成し、認知度の向上と売り上げ向上を狙った出店戦略である。
セブンイレブンはこのドミナント戦略で大成功を収めたので、色々な企業が真似することとなりコンビニの近くに同社のコンビニが出店されているケースをみるようになったのはこのためである。従って、一般人にとってはその距離で同じコンビニ必要?と思えるような出店であっても成功事例が多数あり、結果的にそのような現象を目にすることが多くなったのである。
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