プロが解説。すかいらーく200店閉店は不安にならなくてよい。

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このような記事が出回ることで不安になっている人がいるのではないでしょうか。

すかいらーく、「ガスト」など200店閉店 首都圏中心、雇用は維持(外部リンク 時事.com)

大手のすかいらーくが200店も閉店するのは飲食業界がまずいのでは?

200店も閉店って聞いて怖い。これからどうなるの?

このような不安を解消するための記事です。

結論から言うと、適度な危機感は飲食業界に必要ですが過度な不安は不要です。

プロが解説。すかいらーく200店閉店は不安にならなくてよい。

何故、不安にならなくてよいか簡単に解説します。

結論から言うと、すかいらーくは短期投資、短期回収が得意な会社です。

つまり、200店閉店と聞くと多く感じます戦略撤退が約半数を占めているのです。

大雑把な、すかいらーくの歴史

  • 1970年頃にすかいらーくを創業。(多店舗化)
  • 1992年頃にガストを出店(当初は高級店路線→断念し低価格帯での多店舗化:業態転換)
  • 2010年前後からしゃぶ葉を出店(2015年頃から多店舗化:業態転換)

このように、すかいらーくは元より長期で店舗を運営するのではなくて、短期間(といっても10年単位以上)で投資及び回収するのが得意な会社なのです。(業態転換含む)

近年では、食べ放題の時流に乗って一気にしゃぶ葉を出店していました。(現在269店舗)

すかいらーくの戦略

すかいらーくの強みとしては、スケールメリットによる低単価販売の実現が行いやすいところにあります。先ほどの例で出た、「しゃぶ葉」で言うのであれば、初めはチャレンジ店舗でした。

どれだけコスト(FLコスト:材料費と人件費)を抑えて、低単価で販売できるかをチャレンジしていました。

だから、しゃぶ葉は食べ放題というカテゴリにも関わらず1000円という低単価で販売できるのです。

近年では集客をアプリや割引で行っていました。

新店出店記念20%オフ、〇〇記念10%オフ、このようなサービスがアプリ上で受けられるため一気に認知が広まり、出店を伸ばしました。

すかいらーくは出店と閉店(業態転換)を繰り返す業態

元から、すかいらーくは出店と閉店(業態転換)を繰り返す業態だというのは飲食業界では結構有名なお話です。

では、参考にした記事から数字を拝借すると

  • 閉店   200店
  • 業態転換 80店

と情報が載っています。つまり、純減は120店舗です。

すかいらーくグループの総店舗数は3217店舗です。つまり実質閉店する店舗は全体の3%~5%程度にしか当たらないと言い換えることが出来ます。

今後、すかいらーくグループはどこに注力するのか

有力なのは記事本文中にもあるようにテイクアウトでしょう。

他にも、自社ブランドとしてコーヒー店を持っていますので、このあたりのブラッシュアップや業態転換は可能性が高い(飲食業界でテイクアウトと軽食系が伸びている)と言えます。

今後、飲食業界はどうなるか

12月末までの雇用調整助成金が延長になるかどうかが一つのポイントです。

延長になるかもしれないという発言もあります。

現状の飲食業界はGotoEatの影響で客足は戻りつつあります。直近の物語コーポレーション(焼き肉キングやゆず庵)の決算を見ても業績は回復傾向です。

ですが一方で、居酒屋業態は厳しい現実が続いていることや、中小企業の会社が5000万未満の借金で倒産しやすいというデータも出ていますので適度な危機感は必要だと言えます。

まとめ:プロが解説。すかいらーく200店閉店は不安にならなくてよい。

純減店舗数120店舗はすかいらーくグループの3%から5%程度しかない。

つまり、過度に不安になる必要はない。(業態転換80店舗で戦略的撤退)

但し、飲食業界全体としては過去最大の閉店数や倒産数であるため適度な危機感を持つことが必要だと言えそうです。

もし、興味があれば下記の記事をどうぞ。

【居酒屋】飲食店倒産閉店の流れは止まらない【上半期、過去最大】

【ロイヤルHD】どうなる飲食店の雇用?希望退職者200名募る。

【飲食従事者】コロナ禍で副業を始めた人が2倍に増加【5人に1人】

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