FXの自動ツール販売は詐欺の温床【シストレとバックテスト】

検証

FXの自動売買ツールってどうなの?

FXってそもそも何?

FXの自動売買ツールって何がいいの?

FXの自動売買ツールって何故、犯罪の温床になるの?

このような事を解説する記事です。

FXの自動ツール販売は詐欺の温床

外国為替証拠金取引(FX)を装い、現金130万円をだまし取ったとして大阪府警捜査2課が、詐欺容疑で職業不詳の庭瀬翔太容疑者(28)ら男女6名を逮捕した。

FX詐欺容疑、男女6人逮捕 被害2億円以上か―大阪府警

ちなみにこの詐欺に関しては、実際にトレードをしていませんでした

FX(外国為替証拠金取引)とは

簡単に言うと、お金の価値は常に変動しています。

例えば、2015年度はドル円120円前後(円安)で推移していたのに対して、

現在2020年は105円前後(円高)で推移しています。

お金の価値は毎日変動しており、その海外の通貨の売買を行い差金決済により収益を得る為の投資方法を指します。

FX自動ツールとは

2タイプ存在します。

  • リピート系注文 
  • システムトレード

の2タイプに分けられます。ちなみに、広義の意味ではリピート系注文もシステムトレードの一部だと言えます。

リピート系注文とは

リピート系注文とは、「買いと売り」「決済の値幅(損切・利確)」をあらかじめ設定しておき、その条件で売買を繰り返します。

システムトレードとは

人の手に代わってプログラムされた内容を機械が自動でトレードしてくれます。式としては

ルール + 自動化 = システムトレード

となります。

システムトレードは詐欺の温床となりがちですがメリットもあります。

システムトレードのメリットは

  • 24時間利益を狙うことが可能である 
  • 感情に左右されない

逆にシステムトレードのデメリット

  • 相場の急変に対応できない 
  • 設定が難しい

この2点があげられます。

そのデメリットである設定などを解消してくれるのがFX自動売買ツールなのです。

では、何故FX自動売買ツールは犯罪の温床になるのか

FX自動売買ツールには盲点があるのです。

シストレは非常に優秀ではあるのですが、実は陥りがちな罠があります。

それはバックテストにあります。

【重要】バックテストとは?

バックテストとは、簡単に言うと検証の事です。

この検証には2パターン存在します。

  • 本当に有効なパターン 
  • 偶然その期間、うまくいったパターン

恐らく、自動売買ツールを購入する際(詐欺にあってしまう時)には、バックテストを見せてもらうことになるでしょう。そうでなければ、怪しいことこの上ないツールでしかありませんからね。

ですが、このバックテストには偶然その期間だけ、うまくいくパターンが存在します。

バックテストとは過去の検証なので、間違いではないのですが、それが全てではないということです。

余談:競艇のバックテスト

とあるYouTubeの動画で面白いことを検証されていた方がいらっしゃいます。

ここでは元動画は掲載しませんが、競艇で1年間のバックテストを行い、勝てる法則を導き出すといった趣旨の動画です。競艇は戻しが75%しかない公営ギャンブルです。

それでも、確実に勝つ法則を導き出されていました。(ちなみに動画主は非推奨でした。笑)

恐らく、綿密に計算したにもかかわらず推奨しなかった理由は、バックテストの偶然性を知っていたからだと考えられます

FXの自動売買ツールは販売されているものはほとんどが使えない

なぜならば、本当に有効な手段であるならば販売する必要がないからです。

ここで、注意していただきたいことがあります。

FX自動売買ツールを販売する業者は

  • 皆さんにも勝っていただきたい 
  • 色々な収益源が欲しいので販売する

このような甘い誘惑をしてくることでしょう。実際のバックテストを見て信用したくなる気持ちもわかります。ですが、残念ながらほとんどが詐欺です。

シストレ自体はバックテストを行うため、非常に有効な手段ではあります

(そもそも、そんなものが存在するのであれば世界中でお金持ちしか存在しないことになります

最後にFXを学んでみたい方に向けて参考書籍を紹介して終わりにします。

私は漫画が好きですので漫画のFXに関する本です。興味があればどうぞ。

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